QC7つ道具とは?特徴・メリット・使い方について分かりやすく解説。

2019年9月19日木曜日

QC7つ道具 QC検定

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品質管理に携わるうえで必須ツールとも言える「QC7つ道具」。


このQC7つ道具を使いこなすことが出来れば、維持管理・改善を効率的かつ、効果的に進めていく事は勿論、品質管理の職から離れたとしても必ず役に立ちます。


そこで今回はQC7つ道具の大まかな内容とQC検定の学習における優先順位を記事にまとめてみました。


各ツールの詳細は別記事にまとめていますので記事リンクから飛んでいただければ幸いです。



QC7つ道具とは



品質管理といえば?と問われたら恐らくTOP3には入ると思われるQC7つ道具ですが、そもそもなぜ品質管理にQC7つ道具が重宝されるのでしょうか。


品質管理は「事実に基づく管理を行い、統計的・客観的に物事をとらえ真実を伝えていく事が最大の使命です。


またQC7つ道具は結果からある重要な情報を明確にさせる手法であり、まとめると真実を正確にとらえることが出来ます。


つまり品質管理とQC7つ道具の関係性をまとめると以下のようになります。

品質管理とQC7つ道具の関係性とは? 品質管理における事実に基づいた、客観的な真実を伝えるためのtoolとしてQC7つ道具を活用する

またQC7つ道具は品質管理だけでなく、現場に関わるQCDについての解決toolとしても活躍し、メーカーにとっては無くてはならないtoolとなっています。

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さて先ほどQC7つ道具は真実を正確にとらえる事が出来ると述べましたが実際にどのようにとらえていくのでしょうか。



QC7つ道具を活用して真実を正確にとらえる





品質管理に携わるうえで、仕事をいていくうえにおいて「事実・真実」を正確にとらえて問題や課題を解決していく事は極めて重要な事となります。


これらを解決するには客観的に分析を行い、対応していく事がポイントとなり、事実に基づいた管理をしていく事は確かな情報を手に入れる事が重要となります。


これらを踏まえて真実を正確にとらえるには問題認識の力が大切となります。

真実を正確にとらえるには? 3現主義の下、正しい問題認識を行う

品質管理はやはり現場とのつながりが密であり、必ず3現主義の思想を意識して問題の認知をしていきます。


製造業における問題・課題として取り上げられる多くの事は、顕在化した問題であり、それらの問題は多くの問題の一つとしてカウントされ、他の問題も勿論存在しています。


つまり顕在化した問題だけを対処していっても同時進行している「今頭を悩ませている課題」の対処が困難になる可能性があります。(*顕在化した問題の対応も勿論重要です)


これらは現場の意識的な要因で、全社一丸となり問題解決を行うという意識によりある程度緩和される場合もありますが、やはり「真の問題」を解決していかなければいたちごっこのようになります。


そこで登場するのがQC7つ道具です。


QC7つ道具の使い方とは?



例えば問題が発生し不適合品が多く発生したとします。


この場合まず初めに行うのが現状の把握であり、この把握に活用されるのが「チェックシート」とヒストグラム・パレート図になります。


チェックシートで「いつ」「どこで発生したのか」などを認知し、ヒストグラム・パレート図で「どの程度発生しているのか」の現状把握を行います。


そしてこのデータを元に「散布図」「特性要因図」を用いて問題が作業方法なのか、作業者なのかなど、問題に起因する「要因の解析」を行います。


そして結果に何かしらの傾向が見られた場合は「層別」を行い要因の厳選を行っていきます。


これら要因の対策を行った結果をヒストグラム・パレート図などを再び活用し改善効果の確認を行います。


最後にいいデータ・結果が得られた時には、「維持・管理・標準化」を行っていきます。


この維持管理に用いられるのが「管理図」であり、管理限界線に収まるように継続的管理を行っていきます。


このようにQC7つ道具を運用し真実を正確にとらえ・維持管理を行っていきます。


またこの一連の流れはQCストーリーに関係し、このストーリーを正しく運用していく事で、効率的かつ効果的な改善活動が可能となります。



QC7つ道具とQCストーリーの関係




QCストーリーは問題解決を手順化したもので、8つのステップに分類され、QC7つ道具の各手法は各々ステップごとに役割があります。



図以外の手法もステップごとに活用されますが特に活躍する物を図に挙げてみました。


ステップ8の「反省と今後の課題」にはPDCAサイクルが適任となります。


しかし今回はあくまでQC7つ道具なので割愛しました。

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この8ステップで最も重要なのが「現状把握」「要因解析」であり「真の原因の追究」に関わってきます。


これらステップを確実にこなすことで、今ある問題の根本的問題を把握することは勿論、異常発生の確認がスムーズに行われます。


QCストーリーについては以下記事にまとめていますので興味ある方は↓↓↓

問題解決型QCストーリーとは?手順や事例などについて考える。~QC検定攻略~

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QC7つ道具の種類・特徴とは?



QC7つ道具は7つの種類に分類され、それぞれ役割・特徴が異なります。

・パレート図
・チェックシート
・特性要因図
・グラフ
・ヒストグラム
・管理図
・散布図
・+層別

これらについて以下にて特徴とメリットなどについてまとめていきます。



パレート図




【パレート図の特徴とメリット】
・影響の大小を瞬時に把握できる
・各項目が全体で占める割合の把握
・改善効果の変化の把握


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チェックシート





【チェックシートの使う場面】
・データを収集する時
・見落としを把握したい時
・客観的事実を知りたい時
・現状は把握を行いたい時

【チェックシートのメリット】
・明確なデータ収集
・記録を残せる
・特徴や変化が分かる


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特性要因図





~特性要因図の作り方のポイント~

【多角的に検討】
少人数でなく出来るだけ多い人数で客観的に、多角的に検討を行う事

【特性は具体的に挙げる】
出だしの目標を明確に選定を行う

【要因は出来るだけたくさん挙げる】
40個前後の要因を挙げることで今までにない気づきに出会う可能性がある


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グラフ



【グラフ化のメリット】
・慣れれば容易に作成可能
・結果や状態を簡易的に視認できる
・結果に対する興味が集まる
・結果をより具体的に把握できる



品質管理で用いるグラフとは?QC7つ道具におけるグラフの種類やメリット・目的について分かりやすく解説

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ヒストグラム




【ヒストグラムのメリット】
・「ばらつき」の度合いを掴む
・不良品発生がないか知る
・狙い値からのずれを知る


QC7つ道具のヒストグラムとは?特徴や見方・作成手順について分かりやすく解説

前回の記事ではQC7つの道具の一つである「チェックシート」についてご紹介いたしました。 チェックシートは標準かされた業務の効率を図ることはもちろん、改善箇所も把握しやすく、ぜひ検定を除いても理解を深めたいものでした。 下にリンクを貼っておきますのでまだご覧になっていない方、興味がある方は是非ご覧になってください。 こんにちは!インコです。 ...



管理図





【管理図のメリット】
・時間経過による工程変化を把握
・管理状態に置かれているかの把握
・管理図を活用して工程の維持管理が可能
・異常対処後の理解が容易


QC検定3級の管理図を徹底解説。山場の管理図は必ず理解すべき

ものづくりを安心して行うためには徹底した品質の確立をする事が大切となります。 この品質の確立を実現するためには、製品の高い品質を管理する必要があります。 その管理に活用されるのが「管理図」となります。 ものづくりにおいての理解は勿論、QC検定3級の山場である管理図を徹底的に理解が深まる記事を作成してみました。 前回の記事では二項分布についてまとめています。興味ある方は是非↓↓↓ ...



散布図





【散布図のメリット】
・要因の明確化
・特性と要因の相関関係
・条件の最適化
・より最適な管理方法の選択


散布図から分かる事とは?メリット・作り方・見方・種類など分かりやすく解説。QC検定の攻略にも触れていく

二つの異なるデータの関係を簡易的に把握したい時、皆さんはどのようにグラフで示しますか? この関係を数値ではなくグラフで視認しやすくするツールとして、QC7つ道具の散布図が挙げられます。 種類のデータの相関関係を見る事で、原因を検討したり、間接的に測定や管理する散布図はいったいどのように作り、活用していくのでしょうか。 今回は散布図の見方・メリットについて分かりやすくまとめていきたいと思います。



層別





【層別っていつ使うの?】
・個々の違いを知りたい時
・問題を解決したい時
・実態を把握したい時

【層別から知る事・出来る事】
・項目の違い・特徴の把握
・共通点の発見
・重点項目の発見
・異常項目の発見



層別とは分ける事!品質管理における層別の目的・メリット・ポイント・手順について分かりやすく解説。

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まとめ


・QC7つ道具はニーズに合った手法を活用することで、効率的かつ効果的に進めていく事は勿論、品質管理外に関しても役に立つ。



いかがでしたか?今回はQC7つ道具についてご紹介いたしました。


次回はQC7つ道具と新QC道具の違いについてです。それでは!

QC検定3級 5分で解説。優先するならどっち?「QC7つ道具」と「新QC7つ道具」の特徴と比較

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