QC7つ道具と新QC7つ道具の違いと特徴とは?QC検定における2つのtoolの優先度についても考える

2019年9月20日金曜日

QC7つ道具 QC検定 新QC7つ道具

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品質改善toolで大きく分けて2つに分類されます。


それはQC7つ道具新QC7つ道具です。


これらは名前の構成は類似しているのにも関わらず、用途・意味というのは大きく異なります。


本記事では上記二つの違いと特徴についてまとめると同時にQC検定における優先度についても考えていこうと思います。


何故改善toolが必要なのか



「ものづくり」に携わるうえで品質改善toolと言うのは、業務を正確かつ効率的にこなしていく為の必須toolとも言えます。


しかし品質管理、品質保証などの製造業に限った業務に関わらず、様々な分野で活躍しております。


何故分野を超えてここまで必須toolとなったのでしょうか。


答えは改善は組織が前進していく為に欠かせない活動だからです。


そもそも会社という組織は営利目的で活動しています。


利益を生み出すためには何かしらの価値を生み出すことが重要であり、そこには他にはない強みを持つことが重要となります。


その為現状維持をしているだけでは停滞する所か衰退していきます。


他社にはない自社なりの価値を見つけ、その価値をさらに改善活動で磨き上げる事で、今いるポジションと力を底上げし、確かな地位を確立していきます。


その多くの改善活動で必要と言われる活動がPDCAサイクル


これは誰でも知っていると言っても過言ではないサイクルとして有名ですが、基本はこのサイクルをベースに活動していく事が重要となります。


計画を立てて、行動して、結果を見つめ直し、改善活動を行う事。


この4つの項目のサイクルを大切にしてきたからこそ今の日本があると言っても過言ではありません。


しかし巷ではこのPDCAサイクルは時代遅れなどと囁かれています。


その代わりに注目されているのが以下のOODAループ


このサイクルはPDCAサイクルの唯一の欠点であると言われる、行動速度を補うサイクルとなります。


これらサイクルをうまく活用していくのは重要ですが、これはあくまで組織(マネジメント)ベースです。


個人ベース、少人数ベースで改善を考えていく時は、本記事の本題であるQC7つ道具と新QC7つ道具を活用していきます。


それではまず二つの特徴について触れていきます。



QC7つ道具の特徴



改善toolと言えば?と問うと恐らくTOP3には入るのではないでしょうか。


特に改善と密な関係である品質管理・品質保証に携わる限りはQC7つ道具は切っては切れない関係となります。


品質管理・保証は「事実に基づいた管理を行い、統計的に客観的に全体の把握をし、真実を伝えていく事が最大の使命です。


またQC7つ道具は事実からある重要な事柄を浮彫にするのが使命であり、まとめると数値データを基盤とし、真実を正確にとらえることが出来ます。


つまり品質管理とQC7つ道具の関係性をまとめると以下のようになります。

品質とQC7つ道具の関係性とは? 事実に基づいた、客観的な真実を伝えるために重宝されるtool、特に品質の信頼を確証する為にQC7つ道具を活用する

またQC7つ道具は品質管理・保証だけでなく、現場に関わるQCD(品質・コスト・納期)にも関わってくるので、メーカーにとっては無くてはならないtoolとなっています。


新QC7つ道具の特徴



QC活動というのは、定量的なデータを扱う製造現場に留まっていました。


しかし近年QC活動が営業部門や現場に近くない部署でも行われるようになり、定性的なデータにも対応できる、言語データを中心とした問題解決法が開発されました。


それが「新QC7つ道具」となります。

数字などのデータを用いた問題解決と言うのは「確実性」を実証する為の基盤となりますが、これは必ずしも数字しか使ってはいけないというルールはありません。


「集中力が足りない」「態度が悪い」といった場合は数字を用いる数値データで表すのは寧ろ確実性に欠ける為(皆が理解しずらく・かえって信頼性に欠ける)、言語データをうまく活用していく必要があります。


しかし言語データは統計的手法が活用できず、聞き取り側によっては解釈が異なってくる場合があります。


裏を返せば正確に活用することが出来れば強力な改善・問題解決toolになり得ます。


この言語データを使用したQC手法が新QC7つ道具となります。


新QC7つ道具を活用することで、関係性を導いてくれる事は勿論、考えの整頓などにも役立ち、発想の転換などもしてくれます。





QC7つ道具と新QC7つ道具の違い



さて本題のQC7つ道具と新QC7つ道具の違いに入っていきたいと思います。


世間的に理解しやすく言うと、


・QC7つ道具は理系分野
・新QC7つ道具は文系分野


と言うのが一番理解しやすいかと思います。


この記事を閲覧している方向けに説明しますと、


・QC7つ道具は数値データ
・新QC7つ道具は言語データ


上記二つが大きな違いであると断言できます。



しかし上記の中で例外(特性要因図・マトリックスデータ解析法)も含まれます。


正直ここはあまり深く考えないでおかず、そういうものと括っておきましょう。


さて本題の中身に入っていきますが、そもそも改善のサイクルと言うはPDCAサイクルです。


この改善のサイクルと言うのはあくまで組織的な(マネジメント)サイクルで合って、個人ベースのサイクルではありません。


しかしこのPDCAサイクルと言うのをあえてQC7つ道具・新QC7つ道具に当てはめてみると以下のようになります。


プラン(P)が新QC7つ道具に当てはまり、これはユニークな考えの計画の元、客観的(意識外の)な考えなどの創造に当てはまります。


一方QC7つ道具はチェック(C)が当てはまり、これは数値を用いた論理的な思考の元事実を示していくうえで役立ちます。



QC7つ道具×新QC7つ道具のQC検定の優先度は?



さてここからは少しマニアックなQC検定について触れていきたいと思います。


QC7つ道具・新QC7つ道具に興味がある方はもしかしたら風のうわさでこの検定について聞いた事があるかもしれません。


そんな受験を1ミリでも検討されている方のために、少しでも楽に合格したい方のために、検定合格者の視点から上記二つの優先度を独断と偏見でまとめていきたいと思います。


まず初めに新QC7つ道具に触れてみて感じたことがコスパが悪いという事です。


個人的にですが、慣れるまでそこそこ時間がかかりました。


また慣れるまで時間がかかる事は勿論ですが、理解するのに有する時間と獲得できる得点上限を考慮すると常々コスパが悪いと思っていました。


人それぞれですが、おそらく同じ考えの方はいるのではないでしょうか。


しかしここまで見てみると否定的な意見が多い新QC7つ道具ですが、勉強時間に余裕がある人は、新QC7つ道具はかなりサービス問題です。


何故かというと、QC検定の3級試験では、「新QC7つ道具は名称と使用の目的が出題」と記載されています。


つまり「名称と使用の目的が出題」からしか出ないのです。


そこに「言語データ」という縛り(例外あり)が入ります。


このことでかなり出題傾向が絞られるのです。


「数値データ」である「QC7つ道具」は公式があるといってもいくらでも出題側の気分で難易度が変わってしまいます。


しかし「言語データ」はそうはいじれません。


なので安定的に得点を目指せるのは「言語データ」=「新QC7つ道具」となります。


その為、QC7つ道具と新QC7つ道具、どちらがQC検定で優先か問われると


間違いなくQC7つ道具です。


・・
・・・???

すみません。流れ的には新QC7つ道具でしたが正直QC7つ道具のほうが優先度は高いです。


私がQC7つ道具を選択した理由として以下二つが挙げられます。

  • 得点の爆発力(リターンが大きい)
  • 図がなじみ深く理解しやすい

このブログを見てくださっているということは、効率的に理解したい・合格を獲得したいと思われている方が大半だと思います。


その思いに合致しているのはリターンが大きい「QC7つ道具」となります。


計算問題は公式を覚えなくては何も始まりませんが、覚えてしまえばそこからはサービスタイムです。


*「新QC7つ道具」は最悪お祈りで行けますがお勧めしません。


ですので公式を覚えて点数を確実に取りに行くのが無難と考えました。


また「QC7つ道具」と「新QC7つ道具」の図を見比べえくだされば分かると思いますが、「新QC7つ道具」の図は最初ほとんど同じに見えます。


一方「QC7つ道具」は円グラフ、棒グラフという小学生ぐらいから馴染みがあるグラフですので取っ掛かりやすいです。


結論:QC7つ道具が優先


しかし「新QC7つ道具」にもいいところがあり上にも記載しましたが「言語データ」だから問題をそこまで難しくできません。


なので時間がある人は確実に押さえておくべきであり、ここで点数が開いてきます。


時間がある方などはしっかり理解を深めておきましょう。



まとめ



・QC7つ道具は理系分野
・新QC7つ道具は文系分野
・QC7つ道具は数値データ
・新QC7つ道具は言語データ



いかがでしたか? 今回はQC7つ道具と新QC7つ道具についての比較をさせていただきました。


どちらも大事なのは言うまでもありませんが、あえていうなら・・・というところの比較となりました。


次回は新QC7つ道具の内容に入っていきます。 第一弾は「親和図法」です。

QC検定3級を楽して合格したい方にお勧めです!


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