皆さんは物事を進めて言う上で、大きな壁に出くわした時どのような対処をしていますか?
あるいは想定外の事が起きた場合対処しきれているでしょうか。
ある過程を検討していくうえで、不測の事態を想定しておくことは、重要であり、もし大きな壁に出くわしてもあらかじめ用意していた策で対処できる可能性があります。
この過程を定める手法の一つとして新QC7つ道具の一つのPDPC法が挙げられます。
本記事ではPDPC法についての特徴や作り方について分かりやすく解説していきます。
前回の記事ではアローダイヤグラム法についてまとめています。興味ある方は是非↓↓↓
QC検定3級(品質管理検定)攻略。矢線といったらこれ!新QC7つ道具「アローダイヤグラム法」攻略
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PDPC法とは
PDPC法とは物事を進めていくうえで様々な結果が予想される問題・課題について、いい方向へ導くプロセスを定める手法とされています。
PDPC法は別名過程決定計画図とも総称されます。
計画を設定する際、関連する事態が時間経過ごとに変化していき、計画を進行中にそれらの状況を見定めて、様々な検討を行い複数ルートを選んでいかなくてはならないような場合の計画策定に活用することが出来ます。
ここで一度PDPC法について簡潔にまとめておきます。
【PDPC法とは】
予測される事態に対してあらかじめ対応策を検討し、事態をいい結果に導くための手法
予測される事態に対してあらかじめ対応策を検討し、事態をいい結果に導くための手法
PDPC法の意味
PDPC法は過程決定計画図の訳である事は先ほどお伝えしました。
またPDPCは以下の頭文字をとったものとされています。
それぞれの意味を見ていきましょう。
過程:Process
決定:Decision
計画:Program
図表:Chart
ちなみに日本語で要約すると、過程決定計画図なので各単語を切り抜いてもそのままの意味という事が分かります。
PDPC法の特徴
PDPC法の図の特徴としては、予測しながら時間の順に従って矢線でつないだ図です。
このような図の形状をしている理由としては、時間経過と共に変化する計画は、実際に進行している物事の過程で起こりうる様々な事象を想定して、それらに対する計画をあらかじめ立てておかなければなりません。
またそもそも予測できなかった場合は、改めてその時点で計画の立て直しが必要になります。
最悪のケースはテーマ(ゴール)そのものを変更しなければいけません。
そうならない為にも計画の段階である程度予測しておくことが重要となります。
上図がPDPC法の概念図であり、一方向に進行するうえで分岐を設け対策案の検討が行われます。
PDPC法は新規の開発や顧客ニーズの影響を受ける営業活動など、先が不透明な場合に活用していくといいでしょう。
PDPC法の使い方
PDPC法は計画の初めから最後までの過程や手順を時間軸にそって矢印で繋げた図でした。
それでは実際にどのように使っていくのでしょうか。
PDPC法の使いどころ
・テーマを達成しようとするとき
・計画途中で不測の事態が予想されるとき
・事前に複数の手段を検討するとき
PDPC法から読み取れること
・臨機応変な処置の仕方の理解
・次の一手・二手。先見性を養う
・テーマを達成しようとするとき
・計画途中で不測の事態が予想されるとき
・事前に複数の手段を検討するとき
PDPC法から読み取れること
・臨機応変な処置の仕方の理解
・次の一手・二手。先見性を養う
PDPC法の作り方
PDPC法を作成するには4つのステップを踏んでいく必要があります。
1)テーマ明確化
2)条件・制約事項の明確化
3)スタート・ゴール・骨格の作成
4)考察
テーマの明確化
現在表立っている最重要な問題・課題で、進行段階で時間経過における流動的な要素が多く、楽観的に対処が出来ないようなテーマを選択します。
具体例(テーマの明確化)
去年取引先のお客さんに品質不良をだしてしまい、いまだ未解決のままである。このままでは会社の評判は失墜するのは容易に予想でき、取引先からの信頼も完全に失われる。そこで取引先(A社とする)から信頼を回復するための方策をテーマとして設定した。
去年取引先のお客さんに品質不良をだしてしまい、いまだ未解決のままである。このままでは会社の評判は失墜するのは容易に予想でき、取引先からの信頼も完全に失われる。そこで取引先(A社とする)から信頼を回復するための方策をテーマとして設定した。
条件・制約事項の明確化
条件というのは初期条件の事を指し、テーマの達成する為に現状把握を徹底的に行います。
選出したテーマごとにどのような条件(人・金・期限)などのもとに解決していかなければいけないのか明確にしていきます。
先ほどの具体例のテーマで話を進めるのであれば「品質不良の出来事から、そのイメージを払拭する事」「品質不良を解決する事」また解決の見込みがあるのであれば「解決期限」などを明確にしておくべきでしょう。
スタート・ゴール・骨組みの作成
まず初めにスタート・ゴールを明確にしておきます。
また模造紙やホワイトボードなどを活用していく場合、上下端に記入していきましょう。
また予想される不測の事態・対応をカードや付箋などに具体的にまとめ矢印で結んでいきます。
その結果を参加者全員で検討を行い、不測の事態の予測・対応について検討し、PDPCを完成させます。
この時最も有効打である道筋を太い矢印で表しておきます。(下図は簡易的に表したものであり、本来の構造はさらに複雑化します)
考察
出来上がったPDPCについてプロセスは正確か、達成は可能か、準備にはどれぐらい時間を有するか、など様々な視点から考察を行います。
実際に着手し、改善点、無謀点があったときにはその時点でメンバー全員で再検討を行います。
PDPC法のQC検定攻略
PDPC法をご存じの方は品質の業務に携わている人が少なくないと思います。
そこで簡単にですが自身の経験をもとに攻略ポイントをまとめておきます。
QC検定3級ではよく「手法名」×「特徴」が問われます。
「手法名」に関しては新QC7つ道具で唯一の英語なのでスペルを忘れたにせよ、「PDPC=英語」と覚えておけば正直対処は難しくありません。
問題は特徴です。
特徴で矢線があると最初に説明し、図からも理解していただけたと思います。新QC7つ道具にはアローダイヤグラム法、またQC7つ道具には連関図法と矢線を特徴にしたものがあり特徴が重複してしまいます。
なので矢線を除いた特徴でまとめると以下のようになります。
計画が進行する過程で発生する様々な不測の事態(問題、リスク)を予想(予測)し、その解決策を検討しながら、ゴール(最終目標)到達に向けて望ましい解決の道筋を導く
これがQC検定における、PDPC法の全てと言っても過言ではないです。
赤字が出たらPDPC法を迷わず選択しましょう。
「不測の事態」
特に上記が出題されたらPDPC法が100%確定ですので最悪この言葉だけは覚えていただけたらと思います。
まとめ
・計画が進行する過程で発生する様々な不測の事態よ予測する
・解決策を検討しながら、ゴール到達に向けて望ましい道筋を導く
・「不測の事態」=PDPC法
いかがでしたか?
今回の記事では新QC7つ道具の一つである「PDPC法]について述べていきました。
次回は親和図法・連関図法・系統図法の比較についてです。それでは!
QC検定3級(品質管理検定) もう間違えない!親和図法・連関図法・系統図法の徹底比較
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