分析手法を活用していくにあたり、全て数値データで表されると感じている人は少なくありません。
それは目で分かる図や表に置き換えた方が特徴が分かりやすく誰にでも理解できるからです。
しかし時には解釈が人によって異なる言語データで表現しなければいけない場面が登場します。
そんな時にそれらを的確に処理してくれるのが新QC7つ道具です。
本記事では新QC7つ道具の使い方や覚え方・特徴について分かりやすくまとめていきたいと思います。
前回の記事では親和図法・連関図法・系統図法などの違いについてまとめています。興味ある方は↓↓↓
QC検定3級(品質管理検定) もう間違えない!親和図法・連関図法・系統図法の徹底比較
こんにちは!インコです。! 前回の記事は新QC7つ道具の一つである「PDPC法」についてご紹介いたしました。 英語だからと決して敬遠してはいけないことはご理解いただけたと思います。 「PDPC法」自体、QC検定では頻出分野であり、また特徴さえおさええば簡単に攻略できてしまうので本番は確実に得点できるようにしましょう! もし興味がある方いらっしゃいましたらは是非ご覧になってください! ...
新QC7つ道具とは
問題を解決するうえでデータを元に話を進めていくのは基本となりますが、数字データのみしか使ってはいけないというルールはありません。
時には「集中力が足りない」「態度が悪い」といった場合は言語データをうまく活用していく必要があります。
しかし言語データは統計的手法が活用できず、聞き取り側によっては解釈が異なってくる場合があります。
裏を返せば的確な処理が出来れば強力な問題解決toolになり得ます。
この言語データを使用したQC手法が新QC7つ道具となります。
新QC7つ道具を活用することで、関係性を導いてくれる事は勿論、考えの整理などにも役立ち、発想の手助けなどもしてくれます。
新QC7つ道具の種類
新QC7つ道具には名前に7つと組み込まれている通り、7つのtoolで構成されています。
・親和図法
・連関図法
・系統図法
・アローダイヤグラム法
・PDPC法
・マトリックス図法
・マトリックスデータ解析法
それでは上記7つの特徴を簡単にまとめていきます。*各toolの詳細はリンク先にてまとめています。
親和図法
親和図法とは 事実・意見・発想を言語データとしてとらえ、イメージの似たものをまとめる 手法を指します。
また種類を検討したり、解決の着眼点も見つけることが出来ます。
この親和図法から分かる事としては以下の通りです。
【親和図法で分かる事・出来る事】
①問題の良し悪し
②混沌的問題を明らかにできる
③問題・課題における本質理解
④目指すビジョンの明確化
⑤対処の方向付けが可能
①問題の良し悪し
②混沌的問題を明らかにできる
③問題・課題における本質理解
④目指すビジョンの明確化
⑤対処の方向付けが可能
上記の事からかなり大げさに言うと
親和図法は問題・課題において「0から1」を生み出す改善tool
以下リンクで親和図法についてまとめています。興味ある方は↓↓↓
親和図法のやり方とは?見方・作り方についてわかりやすく解説
皆さんは挙げられた問題・課題を明確にしていくとき、どのような方法を用いていきますか? ただ闇雲に多くの意見を挙げ、問題を厳選していくのは効率的ではないことは想像がつくかと思います。 問題・課題解決の手法として大別すると、QC7つ道具と新QC7つ道具に分類され今回記事にしていくのは新QC7つ道具の「親和図法」についてまとめていきます。 ...
連関図法
連関図法とは「原因ー結果」、「目的ー手段」など複雑に絡み合った問題に対し、因果関係や要因同士の関係を明らかにすることで問題を解決していく方法です。
また連関図法の使いどころは以下のようになります。
【連関図法の使いどころ】
①事実を分析・解析し根本的な原因・問題を追及する時
②複雑に絡みあった原因や問題を整理するとき
①事実を分析・解析し根本的な原因・問題を追及する時
②複雑に絡みあった原因や問題を整理するとき
これは先ほどの連関図法の使いどころと重複する内容の話になりますが、連関図法は、複雑なら複雑であるほど効力を発揮し、利用価値があります。
今まで表面的にしか見えていなかった原因を洗いざらいさらけ出すのに有効なtoolとなります。
以下リンクで連関図法についてまとめています。興味ある方は↓↓↓
連関図法の例・作り方・使い方・種類とは?~連関図法と特性要因図の違いにも触れていく
皆さんは複雑に絡み合った原因の明確化はどのように行っていますか? 問題が発生したときは、すぐに行動を起こすのではなく、原因と結果を客観的にみて究明していく必要があります。 この原因究明に役立つツールの一つとして「連関図法」が挙げられます。 連関図法は図がやや複雑であり、よく理解していない方も多い方もいると思います。 ...
系統図法
連関図法は目的を達成するやり方の連鎖を模索しながら、枝分かれさせて展開させていく事で、具体的な手段・方策を追究したい場合に用いる手法 の事を言います。
言い換えれば、目的を達成する方法や手段を順次ブレークダウンしながら具体化し実施可能なものを立案する方法とも呼べます。
また系統図法のメリットは以下になります。
【系統図のメリット】
①1~100の関係を把握しやすいので、目的の確認を確実に行うことが可能であり、考えをまとめやすく、結果として適切な方策が得られやすい。
②構造がすでに確立してあるので、改善などの方向性を簡単に導くことができる。
①1~100の関係を把握しやすいので、目的の確認を確実に行うことが可能であり、考えをまとめやすく、結果として適切な方策が得られやすい。
②構造がすでに確立してあるので、改善などの方向性を簡単に導くことができる。
以上の事から系統図法はゴールに対して具体的な方策を整理できる事を指します。
以下リンクで系統図法についてまとめています。興味ある方は↓↓↓
系統図法の方策展開型における作り方・特徴・メリットとは?系統図法について例を用いて分かりやすく解説
ある目的・目的を持った時、皆さんはどのようにそれらを達成する為の対策を行いますか? 目的・目標を達成する為の具体的な手段を効率的に引き出す手法の一つとして「系統図法」が挙げられます。 本記事では具体的な手段・方策を追究したい時に用いる系統図法について例を用いて分かりやすくまとめていきます。 前回の記事では新QC7つ道具の一つである連関図法についてまとめています。 興味ある方は是非↓↓↓ ...
アローダイヤグラム法
アローダイヤグラム法は計画を推進するための各作業の関係と日程とのつながりを矢線と結合線で図で表したものであり、これにより重要な作業を明確にして、効率的な日程計画を作成するとともに、計画の進捗を管理する手法です。
またアローダイヤグラム法の特徴は以下になります。
【アローダイヤグラム法の使い方と特徴】
・計画段階での並行作業や前後作業の確認
・作業全体を把握できる
・日程に最も余裕のない重大なルートの確認
・目標納期への適合のための計画の調整などに活用
・他工程に及ぼす影響が分かる
・計画段階での並行作業や前後作業の確認
・作業全体を把握できる
・日程に最も余裕のない重大なルートの確認
・目標納期への適合のための計画の調整などに活用
・他工程に及ぼす影響が分かる
以下のリンクでアローダイヤグラム法についてまとめています。興味ある方は↓↓↓
アローダイヤグラム法とガントチャートとの違いとは?アローダイヤグラム法の特徴・使い方・QC検定攻略について分かりやすく解説
皆さんは日程計画を立てたり計画を管理するときはどのような手段を利用しますか。 計画を実行する前に最適なプランニングを行うことで、効率的かつ効果的に管理することが出来ます。 その手法の一つとしてアローダイヤグラム法が挙げられます。 本記事ではアローダイヤグラム法の特徴・使い方、また日程管理のtoolの代名詞であるガントチャートの違いについてまとめていきます。 ...
PDPC法
PDPC法とは物事を進めていくうえで様々な結果が予想される問題・課題について、いい方向へ導くプロセスを定める手法とされています。
PDPC法は別名過程決定計画図とも総称されます。
PDPC法の使いどころと読み取れることは以下になります。
PDPC法の使いどころ
・テーマを達成しようとするとき
・計画途中で不測の事態が予想されるとき
・事前に複数の手段を検討するとき
PDPC法から読み取れること
・臨機応変な処置の仕方の理解
・次の一手・二手。先見性を養う
・テーマを達成しようとするとき
・計画途中で不測の事態が予想されるとき
・事前に複数の手段を検討するとき
PDPC法から読み取れること
・臨機応変な処置の仕方の理解
・次の一手・二手。先見性を養う
以下リンクにてPDPC法についてまとめています。興味ある方は↓↓↓
PDPC法の特徴・作り方について具体例を用いて分かりやすく解説。QC検定3級におけるPDPC法のPointとは
皆さんは物事を進めて言う上で、大きな壁に出くわした時どのような対処をしていますか? あるいは想定外の事が起きた場合対処しきれているでしょうか。 ある過程を検討していくうえで、不測の事態を想定しておくことは、重要であり、もし大きな壁に出くわしてもあらかじめ用意していた策で対処できる可能性があります。 この過程を定める手法の一つとして新QC7つ道具の一つのPDPC法が挙げられます。 ...
マトリックス図法
マトリックス図法とは行と列に要素を配置し要素間の交点に関連度合いを示す記号や数値を記入して整理する事で問題解決を図るQC手法の一つとされています。
この時マトリックスとは行列の事を指し、つまりマトリックス図法とは分かりやすく要約すると縦と横の関係を示し問題解決の着想を得ようとするものとなります。
マトリックス図法の強みをまとめると以下のようになります。
【マトリックス図法の強み】
・豊富な種類
・拡張性があり他手法と組み合わせが出来る
・全体の関係を俯瞰しやすくなる
・豊富な種類
・拡張性があり他手法と組み合わせが出来る
・全体の関係を俯瞰しやすくなる
以下のリンクでマトリックス図法についてまとめています。興味ある方は↓↓↓
新QC7つ道具「マトリックス図法」の特徴や作り方とは?種類や使い方について分かりやすく解説
皆さんは問題解決の手法を活用する際にはどのようば手段を選択しますか? 問題解決を行う上では全体の関係を明確にし、客観的にとらえていく事が重要となります。 この時全体像を容易に俯瞰できる手法としては新QC7つ道具のマトリックス図法というのが存在します。 本記事ではマトリックス図法の特徴や作り方は勿論、種類や使い方について分かりやすく解説していきます。 ...
マトリックスデータ解析法
マトリックスデータ解析法は、複雑な問題構造を明確にするため、マトリックス型に配列されたデータに関して、相関関係を把握していき、総合特性に置き換える事で問題を分かりやすく把握していきます。
マトリックスデータ解析法の目的としては特性を厳選集約し、データの大局を説明する事にあります。
マトリックスデータ解析法の使い方は以下になります。
【マトリックスデータ解析法の使い方】
要素間の関係を定量化できるとき、結果を数値で表すことが可能であり、問題点を明確にすることが出来る。
【マトリックスデータ解析法から分かる事】
・相互関係の把握
要素間の関係を定量化できるとき、結果を数値で表すことが可能であり、問題点を明確にすることが出来る。
【マトリックスデータ解析法から分かる事】
・相互関係の把握
以下のリンクにてマトリックスデータ解析法をまとめています。興味ある方は是非↓↓↓
QC検定3級~新QC7つ道具「マトリックス・データ解析法」攻略
こんにちは!インコです。 前回の記事では、新QC7つ道具の一つである「マトリックス図法」について解説致しました。 連関図法、系統図法などと比べて理解しやすかったと思います。 簡単だからと気を抜かず確実に得点していきましょう。 「マトリックス図法」の記事に興味がある方は是非ご覧ください! こんにちは!インコです! 前回の記事では新QC7つの一つである「系統図法」についてご紹介いたしました。 ...
まとめ
・新QC7つ道具は言語データがベース。
・マトリックスデータ解析法は例外。
いかがでしたか?今回は新QC7つ道具についてまとめてみました。
次回は統計についてです。それでは!
QC検定3級【品質管理検定】理系天国・文系地獄~QC検定の統計分野について~
こんにちは!インコです。 前回の記事では新QC7つ道具の優先順位を勝手につけさせていただきました。 あの記事は究極に時間がない人向けです。 しかし要点を重点的に絞り込むということは、間違いなく最終的な効率アップにつながりますので、時間がある方も是非一つの意見として参考にしていただければ幸いです こんにちは。インコです! 前回の記事では新QC7つ道具の3兄弟こと、 親和図法・連関図法・系統図法
QC検定3級を楽して合格したい方にお勧めです!
QC検定3級【品質管理検定】を合格したい方必見!0から3ヶ月で9割獲得した勉強法のすべて
ものづくりに携わるうえでものづくりと品質管理という役割は切っても切れない関係なのはご存じでしょうか? 最近は品質の不正などの多発により「品質」への関心が集められています。 その関心と共に注目されている自己摘発が そこで今回の記事はQC検定3級をした自身の経験をもとに攻略法・勉強法をお伝えできればと思います。 Point.1 こんな人にお勧めです ・勉強時間が足りないから要領よく学びたい ...
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