こんには。インコです!
皆さんは品質管理を行う上で、どのように管理を行い成果を挙げていますか?
品質管理は統計的手法を用いて解析などを行いますが、現場などには赴かないのでしょうか。
本日はQC検定3級の実践分野である「源流管理・QCD・PSME・重点志向・3現主義」ついてまとめていきます。
QC検定のみでなく実際の業務にも関わる重要な内容を含みます。是非理解を深めたいところです。
前期の記事で「応急対策・再発防止・未然防止」についてまとめています。興味ある方は↓↓↓
応急対策・再発防止・未然防止の違いを徹底解説~QCの考え方②~QC検定【品質管理検定】
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源流管理
源流管理とは
工程で異常が起きた場合にその真の原因がどこにあるのかを、川の流れに例えて前工程(源流)へさかのぼり、その真の原因を突き止めて改善し、管理することを源流管理といいます。
例えば最終工程で製品に不具合が発生した場合、不具合品の対策処置をして、さらに再発防止のために原因を究明して、その歯止めを行うことが必要となります。
その真の原因は「設計段階のミスなのか」「前工程のミスなのか」もしくは「前会社のみすなのか」などの面から追究していくことが必要です。
QCD・PSME
QCDとは
品質第一とは企業が経営戦略を展開していくうえの一つの考え方であり、品質至上ともいわれています。
経営戦略とは企業が競争的環境の中で生き抜いていくためにたてる基本的な方針で、品質第一の他に、新製品戦略、価格戦略などが存在します。
また企業には需要の3要素というのが存在します。
・品質 (Quality)
・コスト(Cost)
・納期 (Delivery)
優先順位としては、
品質(Q)>コスト(C)>納期(D)
の順となり、品質を最優先に考えて、お客様第一に、製品やサービスを提供する活動をしていけば、おのずとコストの低減、納期の順守に結びつきます。
さらにこのQCDに
・生産性 (Productivity)
・安全 (Safety)
・モラール(Morale)
・環境 (Environment)
を加えたQCD+PSMEを品質の管理項目として挙げる場合があります。
こちらも大切なので是非押さえておきましょう。
重点志向
品質管理活動を行う場合、全ての問題に対して改善活動を取るのは、効率的ではありません。
限られた経営資源(人材・資金)を集中的に投入し、効率的に成果を挙げていくためには、優先順位を明確にし、効果の大きいものを特定する必要があります。このことを重点指向と呼びます。
この重点指向を把握するtoolとしてQC7つ道具のパレート図が挙げられます。
パレート図は重点指向を瞬時に把握できるメリットがあります。
以前に詳しくまとめましたので興味ある方は↓↓↓
QC検定3級(品質管理検定)頻出分野!QC7つ道具「パレート図」5分解説
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事実に基づく管理
品質管理は「事実」を重視します。データで事実を把握することが、次への判断から行動に移行するためには不可欠な要件です。
目的に応じて、事実を客観的に把握できるようにデータを取ることが、誤った判断をしない事にも繋がります。
事実をデータで示し、統計的手法を用いて解析を行い、改善の効果もデータで把握し、維持管理もデータで確認していくといった考え方です。
事実に基づく管理の対語として、KKDという用語があります。
これは
勘 (Kann)
経験(Keiken)
度胸(Dokyou)
をアルファベットで書いたときの頭文字を並べたものです。
問題が発生してそれを改善しなければならないとき、KKDのみに頼って問題を処理することを意味します。
よって品質管理ではKKDのみでは、正しく問題を解決することが出来ない状況であることを指します。
つまりKKDを多用しすぎると品質の正確さに欠けてしまうので程々に頼るのがいいでしょう。
3現主義
問題解決・改善を進めていくうえで、3現主義という考え方も重要になります。
3現主義の3現とは「現場・現物・現実」のそれぞれの頭文字をとったものです。
問題などが発生した場合は、机上でなく、「現物」に足を運び、まず現場の状況を確認します。そこで「現物」を確認し、起きている「現実」を目で見て、事実を知る、という意味です。
つまり、3現主義とは、「場を見る」「物を見る」「実を見る」といいます。
しかし机上の空論とは良くないと言われがちですが、時には重要な場面もあります。
その時はケースバイケースで対応していくのが望ましいです。
まとめ
・異常を徹底しては把握するためには源流管理が重要
・重点的に改善していくことで効率よく結果に表れる
・KKDと3現主義をバランスよく使いこなす
いかがでしたか?
本日は3現主義などについてまとめてみました。
次回は「5s・見える化」などについてです。
それでは!
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