製造業に携わるうえで、ものづくりと品質という役割は切っても切れない関係なのは周知の事実です。
それにプラスして最近は品質の不正・改ざんなどの多発より「品質」への関心が集められています。
その関心の延長線で注目されている自己啓発が
QC検定【品質管理検定】です。
そこで今回の記事はQC検定3級・2級を3ヶ月で得点率90%を獲得した自身の経験をもとに、QC検定4級の勉強方法・お勧めテキストなどご紹介していきます。
私がご紹介する方法が絶対ではありませんが、皆様の力になれれば幸いです。
以下にてQC検定3級、QC検定2級についてもまとめています。
興味ある方はぜひご覧ください。
QC検定とは
QC検定とは組織で働く人々の品質管理能力を向上させることで、製品やサービスの質を改善する事は勿論、コストの改善や、組織の体質強化を目指すことに重きを置いています。
また各組織の品質の知見を深める事で、結果として日本の産業界全体の底上げに役立つ制度として2005年に導入された検定となります。
2005年からスタートという事は、歴史で言うと14年という年月しか経過しておりませんので、危険物などと比較するとあまり知られておらず、マイナーな資格の1つと言えるかもしれません。
マイナーな資格である事は間違いないですが、最近は意外にも製造業者以外からも社会人としてのステップアップする為の自己摘発として注目されてきています。
なのでもしかしたら、これからもっと認知されていく検定の一つかもしれませんね。
QC検定4級の受験者数・合格者数・合格率
2020年度までのQC検定4級の受験者数・合格者数は年々増加していることが分かります。
細かいデータは公式を参考にしてみてください↓↓↓
JSA Group 日本規格協会グループ-https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/
4級だけに関わらず、最近QC検定自体依然と比較して知名度も上がってきたので、QC検定の受験者数は今後も増加していく事が考えられます。
一番メジャーな級の3級は合格率が50%ほどですが、4級に関しては、合格率が85%前後なので比較的容易に取得可能な難易度となっています。
級別QC検定合格率
第1回から第30回までのQC検定合格率の推移が以下のようになります。
傾向を見てみると、全体的に難化しているのが読み取れます。
第一回は4級、3級、2級の合格率がほぼ変わらず1級の合格率も40%付近という今ではあり得ない数値をたたき出しています。
因みにどれぐらい難しくなっているかというと、
☑ 4級の合格率9.46%↘
☑3級の合格率34.6%↘
☑2級の合格率54.6%↘
☑1級の合格率30.8%↘
全体的にかなり合格率が低くなっており、その下がり幅は2級が1番大きい結果となっています。
一方で4級は変動率が一番低く今後も比較的安定した難易度が期待できます
1級に関しては最新の合格率が2%台なのでこれ以上難しくはならないとは思いますが。。。
QC検定の受験者数増加の考察
受験者増加の背景として、製造業の不正問題などが相次いだことによる、「品質への関心」のニーズが高まった事が理由なのはまず第一にあると考えられます。
業界全体で意識の向上を図り、よりよい品質を築いていく事は結果的に良い製品を生み出すことにも繋がりますからね。
また企業は品質関連業務者の早期熟練を図っており、その表面的な活動の一つとして、品質の基礎から発展までを学べる自己啓発として
QC検定【品質管理検定】
の受験が推奨されるようになりました。
特に実務として既に品質に関わっている方々は比較的手が届きやすい4級・3級から受験を推奨され数多くの受験者が挑戦しているのが現状です。
個人的に思うのが、4級は会社から受験を促されるのは勿論あると思いますが、「3級がを受けろと言われたけど肩慣らしの意味を込めて4級から受験」という方が多いのではないでしょうか。
勿論上記が全てではありません。
☑上司から受けろと言われた。
☑とりあえず受けてくれと言われた。
私が実際に受験したときはそんな発言は少なくありませんでした。
勿論私が小耳にはさんだの内容が全てではありませんが、少なくても受験する事を「強制」なイメージを持っている人は少なくないと感じました。
実際そういった経緯で受験された方は問題解くのを放棄して45分で席を退席したり(もしかしたら解き終わっている人もいるかもしれませんが、、、)するので、いろんな受験背景を持った人が受験しているのでしょう。(因みに私が3級を受験した会場では5~7%ぐらいの人が退席した記憶があります)
しかし受験するのであれば1発で合格したいというのが基本かと思います。
そこで楽して合格は出来ないけど、「効率的」かつ「効果的」に理解を深め、試験に挑むための攻略法を次の章から述べていきます。
QC検定4級に合格する為の勉強方法
QC検定4級に合格する為の勉強方法をご紹介いたします。
全体として、以下のパターンに分類されます。
☑QC検定4級だけ受験する
☑QC検定4級・3級を併願する
それでは前者からまとめていきます。
QC検定4級単体の勉強方法
勉強方法としては、王道はやはり公式から公開されている、日本規格協会製のテキストを元に勉強するのが浮かびます。
これはあくまで「4級に合格する為」のテキストであり、4級レベルの理解、つまり「品質」の知識として社内外で活用していく為の知識とは程遠くなっております。
したがって、個人的には4級までしか理解を深めるのを要求されていないにしても、しっかりテキスト本として購入する事をお勧めします。
しかし4級受験者は恐らく「合格」のみに焦点を置いた方が多いと思いますので、テキストは「公式」、問題集は「ネット」で勉強を進めるのが最も効率的かと思います。
もっとシンプルに行くと、
☑報奨金目当て⇒公式テキストのみ
☑業務への知識展開⇒ネット購入
だと思っています。
資格はあくまで自己啓発なので、自身の目標に合った進め方で学習を進めましょう。
QC検定3級・4級を併願する
結論。
3級と4級の併願をお勧めします。
おすすめする理由についてですが、実務に知識として活かせるのは3級からだからです。
確かに、4級を取得するのは「品質」とは何かを知る上では適した資格と言えるかもしれません。
しかし今後「品質」に関する知識を駆使して仕事をしていくうえでは間違いなく知識不足となります。
3級であれば、基本的な知識は備わっており、業務関係者との「すりあわせ」や、不明点などはネットで検索して業務に落とし込むことは可能と思っています。
また2級であれば、何かを立案する際に、また新たに基準を明確にする際に、取得した知識というのはおおいに役立つと思っています。
しかし4級はあくまでも「品質とは何か」を知る資格であり、実務に落とし込めるレベルではありません。
なので、今から受験をけんとうしている方は、3級・4級の併願をお勧めします。
もし3級のテキストを購入するのであれば、4級は購入する必要がありません。
3級を目指していれば4級の範囲は自然と攻略できていますのであえて4級の理解を深める必要はないでしょう。
もし3級の併願を検討している方がいらっしゃいましたら、以下リンクにてまとめていますので参考にしていただけますと幸いです。
QC検定4級のおすすめテキスト・過去問
先ほどまとめた勉強方法を再度まとめていきます。
QC検定4級の勉強方法
QC検定4級のみ
☑日本規格協会テキストを参考に勉強
☑4級の問題集の購入して勉強
QC検定3級・4級の併願
☑QC検定3級のテキストを購入して勉強
☑QC検定3級の過去問を購入して勉強
テキスト過去問はどうしてもコストが発生してしまいます。
上記のまとめを参考にご自身にあったテキストをチョイスしてみてはいかがでしょうか。
日本規格協会 QC検定4級公式テキスト
☑お金を絶対かけたくない
☑絶対に合格する自信がある
☑すでに品質の知識が豊富にある
上記に当てはまる人は「日本規格協会」の公式テキストを以下リンクよりご確認できます。
JSA Group 日本規格協会 公式テキスト-https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0500/index/qc/qc_level4/
QC検定4級おおすすめ問題集
QC検定4級は前章の公式テキストでも対応可能ですが、どうしても場慣れする事は厳しいです。
「問題になれる」と言う点で4級の問題集はとてもお勧めです。
また要点を的確に押さえる事が可能なので、短期間で確実に合格したいと考えている方におすすめです。
QC検定3級のおすすめテキスト・過去問
私が実際に購入し、一日10分の勉強で3か月で9割を獲得することが出来たテキストがこちらになります。
こちらの2冊になり左はテキスト&問題集、右は6回分の過去問となります。
テキスト&問題集のカバーはなくなってしまいましたが、この2冊のセットはなかなか王道かと思います。
QC検定3級×問題集
この2冊のどこがいいかというと過去問は言うまでもなく、傾向をつかみ問題になれるというのが最大魅力ですが、私がこのテキスト&問題集を選択した理由としては、
☑圧倒的分かりやすさ
☑高い網羅性
以上二つが挙げられます。この本は「一発で合格する」「徹底的に合格にこだわる」というのを掲げており、実際掲げるだけあってこの本一冊で合格は出来るでしょう。
QC検定3級×過去問
テキスト&問題集でQC検定の全容を把握したら次は過去問に取り掛かり各分野の癖を把握していきましょう。
実際に問題を解く時間を計測する事で、自分の得意・不得意分野を知ることもでき、何より自身のQC検定に対する自信へと繋がります。
もし合格できない人は参考書を変えたりするのではなく、自身の勉強法を見つめ直しましょう。
しかしいいことだけではなくデメリットもあります。
これら本は「合格にこだわる」ため「100%の理解」には拘っていません。
従って「QC検定3級を取りつつ品質管理の理解をもっと深めたい」そんな方には物足りないテキストかもしれません。
合格する分には全く問題はないので気になる方は他の参考書も合わせて購入しましょう。
QC検定4級の勉強時間
QC検定4級の勉強時間はどれぐらいでしょうか。
勉強方法によって必要とする勉強時間は異なりますが、2級・3級と比較して大幅に時間はかからない事は間違いないです。
学生の場合、品質に関して知識が深くない場合がほとんどなので、20~30時間ぐらいは見積もった方が良いかもしれません。
そして社会人の品質に関わっていない、もしくは技術系ではない人は10時間ぐらいでしょうか。
最後に品質を専門としている方は1~2時間ぐらいで十分だと思います。
品質を専門としている方は是非2級・3級をチャレンジしてみましょう。
電卓選びは重要な攻略法
さてさて、上述の理由としては単純にミスが減るからです。
実際に私が用いた電卓を載せておきます。
隣においてあるボールペンと比較してもかなり大きいことがお分かりいただけるかと思います。
今どきはコンパクトでスタイリッシュでおしゃれな電卓も多いですよね。
しかしそれらは正直見づらいです。
勿論後者を全否定しているわけではありません。おしゃれですし。
ここでデザインと合格を天秤にかけた時、皆さんはどちらを選択しますか?
少しでもミスをなくして時間を有効に使い、合格を獲得するのが最適な選択肢だと私は考えます。
完全個人的な感想ですが本気で合格を考えている人は、近場でも、どこでも購入しに行った方が試験中に楽できるのでおすすめです。
QC検定3級・4級はオンラインで対策!SMART合格対策講義で隙間時間を有効活用!
こんな人にお勧め
☑何回も受けたくない方
☑家庭もちで学習時間が取れない方
☑一回で合格したい方
☑合格だけでなく知識も深めたい方
まとめ
・目的に合ったテキストを購入する
・電卓は大きくて見やすいのを買う
いかがでしたか?
QC検定4級の勉強法などについてご紹介させていただきました。
勉強には様々なやり方があると思いますが、あくまで一つの手段として、参考にしていただけますと幸いです。
QC検定2級は↓↓↓
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